妊活で受ける検査には何がある?最初に知っておきたい一覧
妊活で病院に行くことを考え始めると、どんな検査があるのか分からず不安になりやすいものです。この記事では、妊活で行われることのある検査の名称と、何を見るための確認かを一覧として整理します。
検査の順序や要否は受診先の医師が判断するものです。「何を受けるべきか」の確認は、受診先でご相談ください。
妊活の検査は何のために行う?
妊活の検査は、妊娠に関わる体の状態を確認し、次の進め方を考えるための情報を集めることを目的として行われます。何かを決めつけるためではなく、状況を把握する材料として位置づけられます。
また、最初から全項目を一度に行うとは限りません。受診のタイミングや相談内容によって、どこから確認するかは変わります。
女性が受けることのある主な検査
以下は、妊活で行われることのある女性側の検査の例です。すべての人が全項目を受けるわけではありません。
基礎体温測定
毎朝目覚めた直後に体温を測り、月経周期を通じた体温の変動を記録します。排卵の有無や月経周期のおおまかなパターンを把握する手がかりとして使われます。検査というよりセルフモニタリングの位置づけで、受診前から始められるものです。
経腟超音波検査
超音波を使って、卵胞の発育状況や子宮内膜の状態、子宮・卵巣の形などを確認します。月経周期の時期によって見える内容が変わるため、複数回行われることもあります。
ホルモン検査(血液検査)
血液を採取して、排卵や月経周期に関わるホルモンの値を確認します。主な対象となるホルモンには、FSH(卵胞刺激ホルモン)、LH(黄体化ホルモン)、エストロゲン、プロゲステロン、プロラクチン、TSH(甲状腺刺激ホルモン)などがあります。採血するタイミングは、月経周期の時期によって異なることがあります。
AMH検査(抗ミュラー管ホルモン検査)
血液検査によって、卵巣に残っている卵胞の数の目安を確認するための検査です。
注意が必要な点として、AMHは卵胞の「数の目安」を示す指標であり、卵子の質は評価しません。また、「正常値」として一律に当てはまる明確な基準値はなく、結果の読み方は受診先の医師に確認してください。数値だけを見て自分で判断しないようにしましょう。
クラミジア検査
性感染症のひとつであるクラミジアへの感染の有無を確認する検査です。クラミジアは自覚症状が出にくく、感染が続くと卵管などに影響を及ぼすことがあるとされています。頸管粘液や血液で確認する方法があります。
子宮卵管造影検査
子宮の内側に造影剤を注入し、X線撮影によって子宮の形や卵管の通過性を確認する検査です。卵管が詰まっていないかどうかを見る目的で行われます。検査中に痛みや不快感を感じることがあります。感じ方には個人差があるため、受診先に事前に確認しておくとよいでしょう。
子宮鏡検査
細い内視鏡を子宮内に挿入し、子宮内腔の様子を直接確認する検査です。ポリープや粘膜の状態などを見ることができます。すべての受診先・すべての段階で行われるわけではなく、必要に応じて判断されます。
フーナーテスト(頸管因子検査)
性交後に頸管粘液(子宮の入り口の粘液)を採取し、精子の状態を確認する検査です。精子が頸管をうまく通れる状態かどうかを確認します。実施しない医療機関もあり、使われ方は施設によって異なります。
男性が受けることのある主な検査
妊活の検査は女性だけのテーマではありません。男性側にも確認の視点があることを知っておくと、ふたりのテーマとして整理しやすくなります。
精液検査
射精によって採取した精液を分析し、精液量・精子濃度・精子運動率・精子形態などを確認する検査です。妊活の検査のなかで、男性側の状態を確認する基本的なものとして位置づけられます。
数値の見方については、世界保健機関(WHO)が参考値を定めていますが、これはあくまで統計的な参考値であり、診断基準として一律に当てはめるものではありません。結果の解釈は受診先の医師に確認してください。
精密検査(必要に応じて)
精液検査の結果によっては、泌尿器科や専門クリニックでのさらなる確認が行われることがあります。内容は状況によって異なるため、受診先での説明を参考にしてください。
検査の順序と要否について
どの検査をどの順序で受けるかは、受診先の医師が状況に応じて判断します。全項目を一度に行うとは限らず、最初の受診で一部だけ確認して次の段階に進む流れもあります。
他の人の体験談と自分の検査内容が異なる場合があるのも、このためです。「自分は○○の検査を受けていない」という比較をする必要はなく、受診先の判断に沿って確認を進めることが基本です。
不明点や不安がある場合は、「この検査は何を見るためのものですか」「今の段階でどこまで確認しますか」と受診先に聞くことができます。
受診前に整理しておくと役立つこと
受診前にあると話しやすくなるものとして、以下が挙げられます。
- 月経周期の記録(おおよそでも可)
- 基礎体温の記録(つけている場合)
- 現在服用中の薬・サプリメントのメモ
- 気になっていること・聞きたいことのメモ
完璧にそろっている必要はありません。分かる範囲を持っておくだけで、受診の話し合いがしやすくなります。
まとめ
妊活で行われることのある検査には、基礎体温測定・経腟超音波検査・ホルモン検査・AMH検査・クラミジア検査・子宮卵管造影検査・子宮鏡検査・フーナーテスト(女性側)、精液検査(男性側)などがあります。
どの検査をどの順序で受けるかは受診先が判断します。この記事は全体像を把握するための情報提供であり、検査の必要性や結果の解釈については、必ず受診先の医師にご相談ください。
よくある質問
Q1. 初診でたくさん検査を受けるものですか?
初診ですべてが一度に決まるとは限りません。受診の段階や相談内容によって、何から確認するかは変わります。当日できることを確認しながら段階的に進む流れもあります。
Q2. AMH検査の結果が低いと妊娠できませんか?
AMHは卵巣に残っている卵胞数の目安を見る指標であり、妊娠の可否を判断するものではありません。卵子の質は評価せず、数値をもとにした自己判断は適切ではありません。結果の解釈は受診先の医師にご確認ください。
Q3. 男性の精液検査はどこで受けられますか?
泌尿器科や不妊治療を行うクリニックで受けることができます。受診先によって対応が異なるため、事前に確認しておくとよいでしょう。
Q4. フーナーテストは必ず受けるものですか?
フーナーテストは、実施しない医療機関もあります。受診先によって扱いが異なるため、必要かどうかは担当医にご確認ください。
Q5. 子宮卵管造影検査は痛いですか?
検査中に痛みや不快感を感じることがあります。感じ方には個人差があります。不安な場合は受診前に医療機関に確認してください。
本記事は情報提供を目的としたもので、医療上の助言や診断ではありません。体調や治療に関する判断は医療機関にご相談ください。制度・費用・保険の内容は変わることがあるため、最新の情報は公式の案内でご確認ください。